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ポケモンGOって何が凄いのか、まとめてみた

2016年7月16日土曜日

ポケモンGOって何が凄いのか、まとめてみた

 

ポケモンGOは、7月6日にオーストラリアとニュージーランドからリリースが始まり、7日にアメリカ、13日にはドイツでもリリースされました。7月11日のニュースによれば、この時点ですでに、

「Pokemon Go」、1日のアクティブユーザー数がTwitterを上回る  

Spotify、Netflix、Pandora、そしてTwitterを上回り、SnapchatやWhatsAppを上回るのは時間の問題とのこと。早すぎ!普通のソーシャルメディアプラットフォーム運営のみなさん、ワラワラしているんじゃないでしょうか。

 経済的効果もすざまじく、7月15日の日経新聞によると、

任天堂、連日の大商い 売買代金4760億円 時価総額4兆円に迫る


任天堂の盛り上がりは、この日の1銘柄で東証1部全体(3兆1130億円)の15%を占めたのだそう。売上も凄い。フォーブスの記事では

「ポケモンGO」公開4日で売上14億円突破、米調査会社データ
(Forbes)

公開から4日で1日当たりの売上が1億6千万円! 1日ですよ。1日!1ヶ月とかそういう単位じゃないんですよぉぉぉぉぉ。ゲーム会社の夢の夢。

Wiredがすでに良い分析をしています。

世界はなぜ「Pokémon Go」に夢中なのか、その心理学的な理由

出典:wired.com
心理学者の分析によると、ゲームがヒットするために必要な6つの中心的な動機である

行動ソーシャル経験熟達・熱中・創造性・達成体験

という6アイテムが揃ったレアなゲームであるのだそう。

行動→とにかく歩かないと卵が孵化しない
ソーシャル体験→一緒にバトルしたり、モンスター交換したりできる
熟達→レベルアップ
熱中→現実の世界でポケモン探しに夢中になる
創造性→ARゲームという新鮮さ
達成体験→Catch 'em all! ポケモンをゲットせよ!というミッションと達成感)

確かにね。そしてなんといっても誕生から20年ずっと人気を博してきたポケモンだ、ということがここまでの社会現象に結びついたのだという分析です。

『Pokémon GO』の何が人を惹きつけ、誰が迷惑しているか
大ヒットの裏で…『ポケモンGO』が不安だらけな件

この記事は人気の分析とともに、「ホロコースト記念博物館で毒ガス状のモンスター「ドガース」がいた」と合成画像が出回るような酷いイタズラや、歩きスマホの事故をまとめている。すでに心配でいっぱいな人たちも多い。

そして個人的に印象的なのは、爆発的人気と社会現象とともに、なんと

アメリカ人、ついにメートル法を学習

という事実。あの「アメリカ」が!メートル法を「学習」!!
建国以来ずーっと「インペリアルシステム」を頑固に守ってきた国の住民が、ついに重〜い腰をあげてメートル法学習?

『Pokemon Go』はポケモンを孵化させるために必要な距離が国際メートル表記なのでキロメートルをマイルに換算する検索が急上昇。

「5キロは何マイル?」
Americans can't stop googling 5 kilometers while playing 'Pokémon GO'

Google Trend, Business Insider Australiaより


といった度量衡換算が検索ワードでうなぎのぼりなのだそう。
個人的な経験ですがアメリカにいるときに困ったことは、度量衡。インチ、ヤード、ポンド、オウンスとかって、日本では釘ぐらいにしか使わない『尺・寸』や、お米に使う『合』。10進法じゃないし目盛りも粗く使いづらい。メートル法を持ち出すと、
「あら、そちら側の国からいらした方ね」
などという反応でスルーされたものです。いまポケモンの卵を目の当たりにして一生懸命計算しているアメリカ人たちを想像すると、
「ほっほっほ。苦しむがよい。そしてメートル法をアダプト(採用)するのだ〜」
とドロンジョ様っぽい黒い微笑がうかびます。余談ですが、
「かつてアメリカでもメートル法を採用しようという動きがあった。しかし『うーん、面倒くさいからヤメよう』と途中で放棄。怠惰な国民なのだ」
という在日アメリカ人の自虐的発言もありました。

詳しい内容とプレイ方法は、こちらがよくまとまっているのでリンク貼っておきます。

国内外で狂騒、「ポケモンGO」って実際どんなゲーム?(ねとらぼ)

次回はマーケティング的見地からポケモンGOを解説してみます。